造形初心者からワンフェス出店までの記録

2016年夏、憧れだったワンフェスに初出店しました!

思えば、中学生・高校生時代にガレージキットやフィギュアに出会い、購入者からキット製作が出来るようになり、そして自分での「フルスクラッチ」(挫折)体験を何度も経て、かな~~~り長い道のりを経て、ここまで来られた感じがします。

その道のりはざっと20年とプラス。(笑)

ワンフェス参加を終えて、これまでの自分の造型ジャーニー回想に浸ってみたいと思います。

フィギュアやガレージキットを購入しはじめた時から、自分にとって、造型とはいつも届かぬ憧れでした。

「造型には憧れるけれど、自分には難しすぎる、才能がない、作る資格がない」思い続けていましたが、「この挑戦でダメだったら造型を完全に諦める」と覚悟して2015年に参加した「片桐裕司造型セミナー」

(初めての参加レポート記事はこちらです)

この3日間のセミナーで「自分は造型ができるかも。(上手という意味ではない)」と、”造型をやってもOKだよ”という許可を、やっと自分の中で得られた事がワンフェスへの道のりの第一歩でした。

 

それから片桐裕司セミナーに3度参加しましたが、一度は自分の作品を複製をして製品にしてみたいという願いから、今度は2016年、春に「模型塾」に参加。

こちらは、毎土曜日2時間の教室という、片桐裕司セミナーとはがらっと変わった世界でしたが、優しい主催者の東海村原八先生に励まされて、会社帰りぼちぼちな感じで、ポリパテでのフルスクラッチ基本&シリコン型製作とレジン複製を教えて頂きました。

3月から始まって、7月ワンフェス直前までの模型塾でしたが、通っている間は工具の使い方をはじめ、色々なアドバイスや助けがあり、原八先生なしではワンフェス参加はありえなかったです。

模型塾で習った事は、全て「初めて体験」でしたが、土曜教室→平日の出勤前と帰宅後の作業→一週間の作業で分からなかった所を土曜の模型塾で質問というサイクルが見事(!)身につき、「土曜の模型塾を中心に生活がまわる」5ヶ月間があっという間に過ぎました。

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初めてのレジン複製品。

やっつけでシリコン型を作った為、型があまり優秀ではないので仕方がないのですが、真ん中でかなり液漏れしています。

でも、これでも自分的には上出来です。

最初のショットは、型の中央での液漏れどこれではなく、シリコン型からレジン液が外に漏れでてしまって、コトラと兎左衛門の頭の半分までしかレジン液が到達しませんでした。(即、その週の土曜日に模型塾で型を見てもらい、応急処置を教えてもらいました。ガムテープ作戦です。)

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とりあえず成功したコトラと兎左衛門のレジンフィギュアです。できたてのほやほや。あっつあつ。

昔、初めてレジンフィギュアを手にした日の感動が、今、何倍にもなって帰ってきた!(笑)

自分にとって、レジンの感触は「温かい雪の固まり」という印象があったのですが、自分で抜いたレジンはあっつあつの雪の固まり、でした。夏ですので室内気温も高く、硬化時間もあっという間。型は触れないくらい熱いです。

自分の作ったフィギュア。まさに感無量の瞬間です。

kotorafigure

今回の原型の材料は、製作時期が暑い夏という事もあり、ポリパテを諦めて石膏粘土です。

匂いがしないのをいいことに、最終的には石膏粘土を職場にこっそり持ち込んで、昼休みにちまちま粘土を足したり削ったりもしました。

 

原型製作→表面加工→シリコン型製作→レジン液での型抜き→バリ取りや表面加工と組み立て→塗装。この全ての工程で、毎回「ここが一番難しい!」とツイートしまくり、次の工程に進むと「。。。こっちのほうがずっと難しい」とツイートするという、お見苦しい実況中継をしました。

 

ワンフェス前日は、朝からレジンを抜いて、コーヒーで目を覚まし、フィギュアの仮組み立て、あまりに作業場が乱雑で掃除、型が冷えたのでレンジ流し、順番にサーフェイサーがけをしておいて乾燥時間にランチ、食後に乾いたフィギュアの色塗り。

まさに「フィギュア製作の為に生きている」感じ。しがないOLのワンルームマンションがフィギュア工場と化しました。

間に合わないかも!というみなぎる不安と焦りの中、「でも、、とにかくやらないと。」と自分を強制して猛烈に作業する”ワンフェス前日祭り”っていうのを経験したのも、楽しい思い出です。笑

 

塗装はできればエアブラシに挑戦したかったのですが、時計を仰ぐと、もう日付はワンフェス当日

この工程もやっつけでアクリル絵の具を筆で塗り、サーフェイサーを拭いたら湿気で真っ白。(頭の中も同様)

急いで、新しいフィギュアで塗り直し!ちゃんと抜けたフィギュアの数があまりないので、何個目で塗装版が完成するのかドキドキです。

ブース写真

数時間の仮眠の後、ぴかっと快晴の暑い夏の早朝、電車に揺られながら「初ワンフェスへの朝電」に無事乗っている自分が自分じゃない感じ。「あれ~~、自分、ワンフェスなんかに向かっちゃってるんだよ。」と自分が誰か他人のような。。

青春です。(笑)

その日は交通的にも問題なく、無事会場の幕張メッセに到着。すでに巨大な会場をぐるっとひと回りするくらい人が並んでいます。

しかし、私は今日はディーラー!

皆様、こんなに来てくださって有難う。という気持ちでその列を眺めていました(笑)

ありがとう、ありがとう、暑いのに早朝から皆ありがとう、

という不思議な気持ちで会場入り。(笑)

 

ブースでも1時間くらい作業して完成品展示完了。模型塾のお友達も来てくれました!遠方から来てくれた片桐セミナーのお友達とも再会です!フィギュアは10体中5体が売れ、初めての参加でとてもうれしい結果になりました。

次回は1年後のワンフェス2017夏を目指します。

次は関節を入れて動くフィギュアに挑戦したいと思っています。下のイラストのクモなんかを作りたいけど、またこれは乞うご期待!

最後に、ワンフェスありがとう。ワンフェスというイベントがあったから、これらを全部体験出来たのです。フィギュアをフルスクラッチで作って販売する、という長年の夢が叶いました。

また来年、ワンフェスでお会いしましょう!!

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片桐裕司造形セミナーレポート2015年1月

 今年1月、ついに片桐裕司造形セミナ-に参加出来たので、少し遅いレポートですが熱く報告します!

セミナーに参加しようと思ったのは、片桐裕司さんが出版されている「アナトミースカルプティング 片桐裕司造形テクニック」という本を読んで。

本内容の充実さと実用性に感銘を受けたのはもちろんですが、著者による「イントロダクション」の言葉に大感動し、この人のセミナーに一度参加してみたい、参加したらひょっとして人生を変えてくれるかも?!

と、自分の造形のレベルなんかの現実的な事は、とりあえず考慮するのを忘れて申し込みました。

参加後の感想ですが、結論から言って、造形の技術面で期待以上の成果がありました!
これがセミナー開始前に作った作品↓
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胸像というより、、、団子。誰を作ったかわかりますか?(笑)

こちらがセミナー最終日作品↓

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作品を比べてみると、たった3日間のセミナーでしたが、セミナー最終日の作品は、まるで別人の作品です!

実は、セミナーを受けるにあたって、自分にはこういう物が作れるとは思ってはいませんでした。造形の右も左も分からない状態で、「少しはましな作品が作れるようになればいい」程度にしか自分自身期待していなかったので、結果に驚いています。

セミナーでは、片桐裕司さん本人に制作アドバイスをもらいながら、3日かけて胸像を一体作ります。

制作時間の合間に片桐さんによるデモンストレーションや講義が挟まれ、参加者からの質問への応答などからも学ぶ所が多く、一分一秒勉強になり、楽しみました!

自分に合ったアドバイスを片桐さんから頂けるので、そこが本では絶対に味わえない醍醐味、特恵ですね

もちろん、セミナーに参加するには、3日間という時間の調達、セミナー費用、そして自分の努力もいるわけですが、本だけを読んだり、孤独に自己流で制作し続けるのとは全くの別次元の体験です。参加を悩んでいたら、迷わず参加する事をおすすめします。

私のレベルでも参加させてもらえたので、参加時レベルはあまり気にしなくてもいいと思います

それから絵を書かない人は、それを気にしなくてもいいと思います。絵やデッサンの経験は、あれば越したことはないにしろ、造形は絵を書かなくとも出来ます。

今回のセミナーでは、絵と造形は別物だなと実感しました。だから絵心がない方でも、造形は才能があるかもしれませんから気になっていたら、ぜひ挑戦する事をおすすめします。

逆に絵を描く方。これは絶対に参加をおすすめします。造形を体験してから、描く物を捉えるのが前と比べると劇的に楽になりました。塊として、立体として2次元に落としこむ感覚が掴めたというう感じです。今までは立体を線で描こうとしていましたし、ブラシでも概念的には、同じく線で表現している部分がありました。

結果、今は思ったものがより早く、表現出来るようになりました。

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さて、レポートです。

今回のセミナーでの、自分の一番の成長は、やり直しが怖くなくなった事

セミナー中、何度もアドバイスをもらい、やり直しをしましたが、3日間中ずっと「自分には出来ない」と思いながらしぶしぶ(笑)なおしていました。「出来ないのに。。。」と思いながらやっているので、やり直しに非常な感情エネルギーが必要でした

すぐ心が折れるので、何度も投げ出したくなりましたです。

でも、何度もやり直しをして、最後にはやり直しに慣れる事が出来たのかもしれません。または最終的に自分の実力をだいぶだいぶ超える作品が出来たので自信が出来たのかもしれません。

作品を持ち帰る時、混んだ電車で作品が一部潰れてしまったのですが、家で箱を開けた時ショックを受ける代わり、「後でなおしておこう」、とさらっと思えた瞬間、

わたしって で き る !!

29.png

(悟りの図)

(笑)とはじめて思えたんです。

今までは逆で、何を作っても、描いても、「わたしってできない。」と思っていたのです。

やり直しが出来るということは、間違う事が怖くないし、間違いが怖くないと、挑戦するのも怖くない。

っていう事なんですね?!

という事は、間違いに気づく事も怖くないという事なんですね?!

という事は、真実を見れるという事なんですね?!

29.png

(もう真実が怖くないよ!)

そう思ったら自分に自信が持て、自信が持てるようになったら、自分が好きになれた。

ってこんな展開はセミナー成果に期待していなかったので驚きです ;)

29.png

(自分が好きになれたよ!)

そして、やり直しをあまり怖いと感じなくなると、職場でも生活でも色んな事がとても楽になったのはうれしいおまけでした。色んな事に意欲をもって取り組くむ事が出来るようになりました。なんだか、私、出来る人。(笑)職場でも「どうしたの?変わったね!」なんて言われちゃったりして。うふ。

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もう一つ技術的な事で勉強になった事は、レファレンスとレファレンス観察の大切さです。

作品を作る時、参考になる資料を揃える事、それを徹底的に観察すること、これが自分にはできていなかったし、できていないって事すら自覚していませんでした。

よって、セミナーに参加した時も、必要な資料を全然用意できていなかったので、途中で途方にくれてしまいました。それで、セミナー途中で他の参加者の方にポーズを取ってもらったりし、それを写真に撮って参考資料にさせてもらいました。

他、自分でポーズを取って実感してみたり、作品と同じ表情を作って筋肉を確認してみたり、レファレンス観察とは、目で見るだけではないという事も体験しました。

こう書くと簡単に聞こえますが、作品を作る時は「ただ座って静かに」作業していた私に、ポーズをとったり、表情を作ったり、アクティブに動く事自体が初めての経験、というか苦手な体験。アクティブにしたくないから絵を描いているんだから、、どうにかこういうのを避けられないかな、、とさえ思っていました。(笑)

3日間のセミナーの間に何度も経験する事で、これにも慣れ、今では造形ではなく絵を描くときも必ず自分で動いてみるようにしています。

そうすると、簡単なイラストでも出来上がりの雰囲気が断然違うんです。今までは時間をかけて何度も描き直しをして、それでも、描きたい物がなかなか表現できないもどかしさがあったのですが、今では、かなり簡単に自分の描きたいものが、しかも早く描けるようになりました。

その結果作品を量産出来るようになりました。

自分で動いたり体感したりすることで、今まで模写したりしても、何故かなかなかつかめなかった筋肉と見え方が頭の中でつながるようになるんですね~

一旦つながると、今まで観察しているつもりでも見えてなかった物がちゃんと見えるようになって、そうなると、今まで頭ではわかっているつもりでも、できなかった事が急に出来るようになるんですね~~

独学で制作していたら、10年たってもこういうステージには辿りつけなかったと思います。。。

片桐裕司さんのセミナー、やっぱり人生変えてくれるようなセミナーでした!

片桐さんありがとうございます!

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参加して思った事。。。

実は、今回、3日間のセミナーに参加するという事がスケジュールの上でも大きな挑戦でした。
カレンダー上では土日と祝日の月曜日という参加しやすいスケジュールになっていたにも
関わらず、なかなかお休み申請に勇気もいり、無理無理時間を空けた感じで、見切り発射的に
セミナーに駆けつけたのです。最初は罪悪感もありましたが、セミナーが進むにつれ、
自分の好きな事に時間を使えるって素晴らしいな。。と体感。

もちろん、自分の技術不足と精神力・体力不足等で辛いところはあったにもかかわらず、一日を
終える時の充実感!こんな充実感はここ、数十年(笑)味わった事がない。。

セミナーを終える頃には「自分自身の夢に自分で責任もたないといけない」と思うようになり、、
人生の転換点になったと思います。

P.S. 今回の造形の参考にしたのは市川海老蔵11代目。でもなぜか出来上がりは團十郎丈風。。。

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★参加されたい方はセミナーホームページで開催情報や申し込みが出来ます:

http://chokokuseminar.com/index.html

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★セミナー公式ツイッター(セミナー情報など配信)

★片桐裕司氏ツイッター

 

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