ebayやヤフオク世代の自分にとって、急激に広まった「メルカリ」という新しい売買のサービスに勝手に距離感を抱いていたのですがついにメルカリ出品を体験してみました。
という事で今回は出品の体験談です。
ebayやヤフオクでは、銀行振込やPaypalが主な支払いシステムで出品者は落札者に自分の銀行口座やPaypalアカウントを公開しなければなりません。さらに振り込みを待って自分で確認後商品を発送するという手間がありましたが、なんとメルカリではお金の受け渡しはメルカリが中間に入って担ってくれているので、売り手は支払いが確定した後にメルカリからお知らせを受けるのみ。
つまり、メルカリ出品では毎回違う落札者さんへ個別に銀行口座のお知らせをしたりする面倒や、沢山の振込先を何度も確認したりする手間も苦労も必要ないのです。
これは本当に画期的だと思います。
不満点は「送料は出品者持ち」がメルカリ出品の常識になっている点。その理由は送料を買い手持ちにしたい場合、出品システム上の選択肢が「着払い」しかない事にあると思うのですが、送料があらかじめ明記されているebayやヤフオクとは違い、送料が一体いくらくらいになるか分からず不安です。結局着払い方式での出品は少なくなり”送料込み出品”が主に売れるという状態になってきたのではないでしょうか。(または送料込みの出品が増えるようにメルカリが意図的に送料買い手払いを不便にしているとも考えられます)
そして出品価格に送料が含まれているにもかかわらず、メルカリ手数料(現在出品価格の10%)が価格全体にかかってくるのです。大きな品物になると送料の割合のほうが大きくなる事あり、そうすると儲けにはならない送料分も大幅にメルカリから手数料が取られる結果になります。なんだかこのシステムは腑に落ちませんね。

発送に挑戦!
さて、メルカリ出品デビューにあたり一番心配していたのが「発送」。サイトを見てみるとなんだか色んなハイテク便利な発送方法が沢山あるようでその手順を見てもいまいち頭に入ってきません。
が、まず購入をしてみたところ、皆さん普通に茶封筒に商品を入れて切手を貼って送ってくるではありませんか!手書きで発送人の個人住所も書いてあります。これなら昔のebayやヤフオクと同じです。
という事で、メルカリに特化された「なんとかメルカリ便」というサービスやコンビニで匿名発送などを利用しなくても、普通に郵便局から定型(外)郵便で送ってもよいという事が分かったので一安心。
郵便局から郵便を出すくらいならできる!と思った私はまず発送方法を「定形外郵便」に設定して出品に挑戦。
手始めにすぐに売れそうな舞台俳優さんのグッズを出品してみました。初めてなので大事を取って出品する前に梱包をした状態で一度郵便局に持って行き送料を計ってもらってから値段を設定。
さて、商品は何度か値下げをして無事購入されました。出品した商品が購入されるとメルカリから「商品を発送してください」というお知らせが来ます。
その発送願いページをスクロールダウンするとページの最後に買い手さんの住所と名前がありました。手書きで住所を封筒に書き写し、郵便局へ。
発送が終わったらメルカリサイトから「発送しました」ボタンをクリックして買い手さんにお知らせします。
ここで買い手さんへメッセージも入れることができますが、基本的に最初から最後までボタンクリックのみで取引が可能です。しかしそこは日本。わりと丁寧に購入希望コメントや購入後挨拶などを丁寧に入れてくる人のほうが多く、自分もそれに従ってお礼や挨拶などを書き込んでみました。(中にはプロフィール欄に「最初から最後までコメントのない方は評価を下げます」なんて怖い事を書いている方もいるので大事を取ってこまめに挨拶&進捗連絡コメントなどをいれるようにしています。)
商品が到着すると買い手さんが「受け取りました連絡&評価」を付けてきます。その時点で売り上げが自分のメルカリマイページに表示されます。
今回は数百円の売り上げでしたのでそのまま保留。売り上げを自分の銀行に振り込むには手数料がかかるので、まずは5000円くらいを目標に処分できなかったグッズをぼちぼち出してみるかなという気持ちになりました。
しかし正直なところ、競ってくれる人がいると思わぬ値段になったりするオークションとは違いメルカリはコレクションを高く売る場ではなく、家庭の不用品を道端に広げるフリーマーケットなんだなと認識。手軽に小銭稼ぎはできるけどかつてのebayやヤフオクのようにここで生活を立てたりするのは難しいかな?という第一印象を受けました。
メルカリ体験の結論:
出品する物によるとは思いますが、自分の場合元手が1万円前後~それ以下の物品を出品したところ利益率が定価の約1割を割る商品もいくつかありました。
コロナ禍の中、家時間が増えた一方で収入が減った今、少しでも不用品を現金に換えようといういわば”非常事態心理”で地道に出品&梱包&配送タスクをこなそうという気持ちにはなりますが、忙しく仕事をしている平常時なら不用品は捨てたりまとめて専門の買い取り業者へ送ったほうが時間的にもエネルギー的にも効率がよいと結論していたと思います。
しかし、買い取り業者に送る程量がなかったり、ぬいぐるみ等感情がこもったものを処分(里子に出す気持ち)したい方にはおすすめします。一度売り買いの流れを体験してみると「な~んだ、こんなに簡単なんだ。」と感じると思います。
